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***正直今更ですが、二期せっさんの男前度は異常。愛してる!!***
「……ああ。」
ハロは正しい。
提出された端末機の画面を確認し終えた刹那が嘆息し、先にチェックを通したハロを労るかに一撫ぜした。
ハロのツインアイが喜色を示して忙しなく点滅を繰り返す。
途端にライルが微妙な顔─微かに羨ましげですら、ある。─をするのはあえて流し、刹那は淡々と己の添削結果を告げていく。
「……悪くは無い。しかし、これ以上に効率のよい組み方は五万とある」
「あー、やっぱり?」
がっくりと肩を落として苦笑したライルに刹那は「解っているならば何故やらない。」と軽く眉をしかめ、無言で諫める。
「ロックオン、ヘタクソ!セツナ、困ラス、悪イコ!!」
「──努力はしてんだけどなぁ~あれかね、ご褒美が無いからかね?」
ハロが好き勝手に騒ぐのをサラリと交わし、顎に手を当て呟くライルの視線は存外真剣だった。
「………………待て。何故其処で此方を見る」
思わず刹那が胡乱げに睨むも、にんまりと口端を歪めたライルは頭を振るばかりである。
「ん、ん~?見つめてるだけですヨ?」
殊勝な物言いだが、瞳が何かを画策していると雄弁に物語っている。
「ゴ褒美、ゴ褒美!!」
「だよな、だよな、頑張ったら頑張っただけ見返り希望したって良いよなーっ」
教育にはきちんと飴と鞭が必要だよなー。
年甲斐も無くきゃいのきゃいのと男がはしゃぐ様は余程特殊な嗜好の主でなければ、視界の暴力以外の何物でもない。
「三十路間近の男が莫迦を言うな。」
刹那もそう感じたのだろう、或いは貞操に不安を抱いたのかもしれない。
ごそごそと懐を探り、見つけ出したらしい目的物をライルへと少ないモーションで全力投球する。
目を見張りながらもしっかり受け取り掌の中の物体を確認した途端、ビシリと固まったライルに構わず、刹那は淡々と言い捨てた。
「やる。」
「……ちょ、刹那サン?」
「『ご褒美』が欲しかったんだろう?」
滅多に見られない希少な、同性の癖して雄の本能を刺激してやまない嫣然とした微笑を刷いて─そう感じるのは偏にライルの疚しさである。─、刹那はライルを煙に撒く。
別の意味で呆気にとられたライルをこれ幸いと放置して、刹那は颯爽と身を翻し突き進んで行ってしまった。
「刹那、待ッテー!!ハロモ、ハロモー!!」
凛とした後ろ姿に健気に追従するハロの姿をライルはぼんやりと見送り、『お前は誰の相棒よ。』と心中で突っ込む。
置いてけぼりの寂しい男の掌には、甘い甘い飴玉一つ。
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せっさんが飴玉を持っていたのは偶々です。提供したのは、フェルトとミレイナちゃん。
勿論、ミルク味(笑)
いちごミルクとかでも可愛いな!!
***嘘のようなホントの話***
投稿時、BGM『恋色//マス*ター//スパーク―Sla//shSpe/e*d―』 ……申し訳なさ過ぎてorz